某本官方角色设定集里凯的short story……在ガイ・セシル尚且还是ガイラルディア的时候。
没能力翻译就录入了一下。嘛内容也很好懂就是了。
Short Story of Guy
from TALES OF THE ABYSS CHARACTER EPISODE BIBLE
author:実弥島 巧
暗い。
暗い闇の中から声がする。
姉上の声だ。
マリィベル姉様の声だ。
「いいですか、ガイラルディア。おまえはガルディオス家の跡取として、生き残らねばなりません。」
何?何が起きてるの?
姉上、怖いよ……。
「ここに隱れて。物声1つたてては駄目ですよ」
姉上!
「しっ!キムラスカ軍が来たようです。静かになさい。いいですね」
どうしてキムラスカ軍がホドに来るの?
ヴァンデスデルカは?ペールギュントは?あの2人が僕を守ってくれるんでしょ?
「女子供とて容赦はするなら!譜術が使えるなら十分脅威だ!」
「そこをどけ!」
怖い声……。
姉上、そこには誰がいるの?
「そなたこそ下がれ!下郎!」
「ええいっ!邪魔だ!」
嫌だ。
何だが怖い。
何かが起きてるんだ。
「ねぇ、姉上……」
「きゃあ——っ!!」
「姉上!!」
目が覚めた瞬間、ペールギュントの顔が飛び込んできた。
それで僕は分かったんだ。怖い夢は終わったんだって。
「ペール……ギュント……」
「ガイラルディア様!お目覚めですか!」
ペールギュントが涙目で僕を見つめて、ぎゅっと抱きしめてくる。いつも厳しいペールギュントなのに、今日はどうしたんだろう。僕の誕生日だからかな。
そうだよ。今日は僕の誕生日なんだ。父上も母上も姉上もメイドたちも、みんな僕のためにお祝いの準備をしてくれたんだ。僕の大好きな甘いケーキもたくさん用意してくれた。いつもは姉上が「甘いモノばかり食べると虫歯になりますよ」って食べさせてくれないから、すごく嬉しかったんだ。お鱼もいっぱい!テーブルに載りきらないほど、料理が並んでたよ。
そういえば誕生日のお祝いはどうなっちゃったんだろう。確かローレライ教団の預言士が、僕の生誕預言を詠んでくれてた筈だったのに。
だいたい、ここはどこなんだろう。僕、すごく狭い部屋のベッドに寝かされているみたい。こんな部屋、屋敷にはなかった。それに建物全体が、少し揺れてる気がする。
「ペールギュント……。ここ……どこ?」
「東ルグニカ方面に向かう船でございます」
「ひがし……るぐにか?お誕生日のお祝いはそこでやるの?」
「ガイラルディア様……。覚えていらっしゃらないのですか!キムラスカの者どもがホドに攻め行ってきたのでごさいますよ」
「……きむらすか」
——キムラスカ軍が来たようです。
ペールギュントに言われて、僕ははっとなった。そう言えば姉上が同じ事を言っていた。
そうだ!
預言士が僕の生誕預言を詠んでる途中で、兵士さんがやってきたんだ。それで父上に何かを言ったと思ったら、僕はお部屋に戻るように言われて。仕方なくお部屋で待ってたら、姉上がやってきて、今度はキムラスカ軍が来たから隠れていなさいって言われた。それで僕は暖炉の中の煙突によじ登ったんだ。
「そうだ!姉上が隠れていなさいって言ったから、僕、暖炉の中に隠れてたんだ。すごいね、ペールギュント。どうして僕が暖炉に隠れてるって分かったの?」
「暖炉?……ガイラルディア様、まさか……」
「姉上は?それにキムラスカの奴らは?」
「……本当に覚えていらっしゃらないのですね……」
ペールギュントが泣き出した。大人の人が泣くのなんて初めてだ。どうしよう。僕、ペールギュントをいじめちゃたのかな。
「ど、どうしたの、ペールギュント……」
「ガイラルディア様。船窓を覧下さい」
せんそう?窓のことかな。
僕がベッドの横にあった円い窓を覗き込むと、遠くの水平線に、大きな黒い柱みたいなものが突き出ていた。なんだかゆらゆら揺れているみたい。
「あれ、何?」
「……ホド島で……ございます」
ペールギュントが涙をこらえるように言った。
嘘。何を言っているの?ホドはあんな形をしてないのに。
「キムラスカの奴らめ、ホド島を攻擊して、崩壊させてしまったのです」
「ほうかい……って……壊れるってことだよね。ホド島が壊れたの?嘘……」
僕は思わずペールギュントを振り返った。ペールギュントは涙で目を真っ赤にして、それても真剣な顔をして僕を見つめていた。だから——僕にはわかったんだ。ペールギュントはうそなんてついてないんだって。
「このペールギュント、力及ばず、ガイラルディア様お1人を救い出すのが精一杯でございました。お許し下さいっ!」
ペールギュントが膝を付いて頭を下げる。そんなこと今まで父上にしか、してみせたことがなかったのに。
「な……何言ってるの?それって、どういうこと?父上も母上も姉上も、みんなまだホド島にいるの?」
ペールギュントは答えない。
嘘でしょう。
だって、島が壊れたなら、そこにいる人たちが無事な訳ない。
「父上も母上も姉上も、ヴァンデスデルカもメイドたちも、兵士さんたちも、みんなみんな……死んじゃったの?」
ペールギュントは、ものすごく小さな声で「はい」と言った。
ああ……そうか。
もう、父上は、いないんだ。
僕がガルディオス家を継いだから、ペールギュントは僕に父上にしたのと同じようにする……。
「——嘘だ。父上が死ぬ訳ない!」
僕がそう言うと、ペールは無言で体を震わせた。
嫌だ。
僕は信じない。
信じたくない。
母上だって、姉上だって、ヴァンデスデルカだって、メイドたちだって、みんな生きてる。
だからペールは嘘を言ってるんだ。
全部、嘘だ。
嘘だ。
嘘だ。嘘だ。
嘘だ。嘘だ。嘘だ。
嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だうそだうそだうそだうそ……だ!
——海が、夢と同じような闇色に染まるまで、僕はただ窓の外を見つめていた。
おわり